フィラメントについては、ABSかPLAかという素材の選択とは別に、メーカー純正品以外のサードパーティ製フィラメントを使えるかどうかもポイントだ。


業務用3Dプリンタは、基本的にメーカー純正のフィラメントしか利用できないが、オープンソースのRepRapプロジェクトをベースとするパーソナル3Dプリンタは、メーカー純正のフィラメントだけでなく、サードパーティ製フィラメントも利用できる製品がほとんどである。ただし、安価なサードパーティ製フィラメントは品質にバラツキがあり、フィラメント詰まりなどが生じる可能性もあるので、メーカー純正フィラメント以外の利用は保証外とされていることも多い。

例えば、3D SystemsのCubeおよびCube Xは、専用カートリッジに入った純正フィラメントしか利用できないので、フィラメントの入れ替えは楽だが、造形コストは比較的高くなる。サードパーティ製フィラメントを利用できる製品は、メーカー純正フィラメントとしては用意されていない場合や、サードパーティ製の新素材フィラメントも設定次第で利用できる可能性がある。あくまでもユーザーの自己責任とはなるが、木材の粉を混ぜたウッドライクフィラメント「LAYWOO-D3」や弾力のある「NinjaFlex」など、メーカー純正以外のフィラメントを使って造形できることは魅力だ。