熱溶解積層方式のパーソナル3Dプリンタは、その外観によって、プラットフォーム部分の周囲がシャーシやカバーなどで覆われているタイプと、プラットフォーム部分が剥き出しになっているタイプに大別できる。

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プラットフォームの周囲がカバーで覆われているタイプは、造形中にプラットフォームにうっかり触ってしまい、造形物がずれてしまったり、ヒートベッド付きモデルで、加熱中のプラットフォームに触れて火傷してしまうといった事故を防げることがメリットだ。その反面、剥き出しタイプの製品に比べると、筐体サイズが大きくなり、重量も重くなりやすい。

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また、Replicator 2Xは、単にプラットフォーム部分の周囲がシャーシで覆われてるだけでなく、上部に装着する透明カバーも付属しており、筐体全体をカバーすることが可能だ。筐体全体をカバーで覆うことで、外気の影響を受けず、安定した造形が可能になる。熱溶解積層方式の3Dプリンタにとって、エアコンや扇風機などの風は大敵だ。本体に直接エアコンの冷却風があたると、溶解ヘッドやヒートベッドの温度を一定に保つことが難しくなり、トラブルが生じやすい。夏に造形がうまくいかない場合は、エアコンや扇風機などの風が当たっていないか、確認しておこう。シャーシだけで覆われている場合やプラットフォームが剥き出しになっている場合は、ダンボールやアクリルなどで周囲を覆うケースを作ると、より安定した造形が可能になることもある。